海洋生物による金属元素の特異的濃縮

マダコによる金属元素の高濃度蓄積


マダコ (Octopus vulgaris) は軟体動物・頭足類に属し、世界中に広く分布しています。
頭足類には、エラに効率良く血液を送るためにエラ心臓という補助器官があります。
頭足類のエラ心臓は、鉄族(Fe,Co,Ni)だけでなく希土類元素 (Ce,La など)やアクチニド元素 (ウランなど)を高濃縮しています。これらの元素の大部分はエラ心臓の細胞内顆粒 (下図の電子密度の高い球形物質)の中に局在しています。


マダコの血液循環に関係する器官

エラ心臓の透過電顕写真





細胞内顆粒に対する局所分析
(Co-KαとFe-Kβのピ−クが分離されている)

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生物が必須元素を積極的に体内に取り込むのは理解できますが、何故不必要とも考えられる希土類元素やアクチニド元素がエラ心臓に高濃度に濃縮されているのでしょうか。
不要元素の体内取り込みには特定の元素に対して高い親和性を示す生体内物質が関係していると考えています。




オオハネモによる金属元素の高濃度蓄積エラコによるバナジウムの高濃度蓄積シャコガイによる金属元素の高濃度蓄積
ワスレガイによる金属元素の高濃度蓄積マガキガイによるヨウ素の高濃度蓄積リュウキュウヒザラガイによる鉄の高濃度蓄積
|マダコによる金属元素の高濃度蓄積|海洋生物の硬組織中の金属元素


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